神代神楽の継承

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当社では、約400年の歴史をもつ出雲神楽のうち、いわゆる「神主神楽(かんぬしかぐら)」系統のものを伝えています。これは、出雲平野の神主が舞い奏でてきた七座(しちざ)と神能(しんのう)から成ります。当地方の神主神楽を伝承する万九千社の「代宮家(よこや)」(社家)に伝来する舞と奏楽を戦後は神主と氏子が一体となって伝えています。本来は神事である神楽の本義を伝え護りつつ、毎年、当社はもとより、出雲大社など県内外の神社に招かれ奉納しています。

 

 

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当社中が伝承する主な演目には、湯立神事(ゆだてしんじ)として、剣舞・奉幣・祝詞・玉鉾・湯行・奉湯が、七座(しちざ)として、清米・剣舞(四方剣)・悪切などが、神能として、山の神・五行(ごぎょう)・茅の輪(ちのわ)・八戸(やと)・荒神(国譲り)・日御碕・日本武(やまとたけ)などがあります。

 

 

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御遷宮や重要な祭儀に先立って、釜に湯を沸かし、その御湯の霊力で、祭りにかかわる場所と人々・器物の全てを祓い清める。

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七座の最初に舞うことが多い。御幣(祓串)と鈴を手に執り持ち、祭りに関わる場所と人々・器物の全てを祓い清める。

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四方剣とも呼ばれ、四人の素面の舞人が御幣と鈴、剣を持ちかえながら厳かにときに力強く舞い奏でる。清米に続いて舞うことで、祭りの場をさらに祓い清める。

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高天原の天照大神の命により、出雲の大国主神は、それまで治めてこられた葦原中国(地上の世界)を天つ神に献上なさるという国譲り神話を演じた神能。天つ神と出雲の荒ぶる神との力くらべは勇壮な舞ぶりである。

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出雲国の斐伊川上流における、いわゆる須佐之男命による八岐大蛇退治を演じた神能。須佐之男命と大蛇の格闘は、当社中の神楽では最も迫力に満ち溢れた舞ぶりである。

 

 

 

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